血糖値が高い、糖尿病を改善&予防する

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血液中のプドウ糖濃度が高くなる、生活習慣病

糖尿病は、血糖値であらわされる、血液中のブドウ糖濃度が高くなる病気です。ブドウ糖は、食事でとったごはん、パン、麺類などの炭水化物(糖質)が、体内で分解されてできる栄養素で、人間が生きていくために欠かせないエネルギー源です。

ブドウ糖は、小腸から吸収されて血液中に入り、血液の流れといっしょに肝臓へ運ぱれます。このとき、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが、ブドウ糖をグリコーゲンという形に変えて、肝臓にたくわえられます。

肝臓に貯蔵されなかったブドウ糖は、血液によって脳や筋肉に運ぱれ、細胞内に取り込まれてエネルギー源となります。さらにここで使い切れなかったブドウ糖は、脂肪細胞に取り込まれて、脂肪として貯蔵されます。

ブドウ糖がグリコーゲンとなって肝臓に貯蔵されたり、脳や筋肉、脂肪などの細胞に取り込まれるときには、インスリンが欠かせません。インスリンの働きによって、食事でとった炭水化物をエネルギーとして消費することができるのです。

糖尿病は、このインスリンの分泌量が少なかったり、働きが悪かったりすることが原因でおこります。

ブドウ糖は細胞に取り込まれず、エネルギーに変わることができないので、体はエネルギー不足になります。利用されないブドウ糖は、血液の中にとり残されます。すると、血液中のブドウ糖の濃度が高くなり、高血糖という状態になります。一定のレベル以上の高血糖が続いたとき、糖尿病と診断されるのです。

生活の乱れ、運動不足肥満、ストレスなどが原因

日本では、糖尿病にかかる人が急激にふえ、成人の7人に1人が関わっているといわれ、国民病となりつつあります。 糖尿病の原因とされるのは、体質と生活習慣です。日本人は、欧米人にくらべて、糖尿病になりやすい体質の人が多く、遺伝的に受け継がれるので、家族に糖尿病の人
がいる場合は、発症しやすくなります。

しかし、糖尿病になりやすい体質でも必ず発症するわけではなく、また逆に体質でなくても発症する人もいます。50年ほど前までは、とくに日本人に多い病気ではなかった糖尿病が急激にふえてきたことには、生活習慣の変化が大きく影響しているのです。

最大の原因は、食生活を中心としたライフスタイルの変化です。米や野菜、魚、大豆製品が中心だった食事に肉や乳製品などの欧米食が入り込み、お菓子などの嗜好品も多くとるようになりました。一度の食事でとるエネルギーや脂肪の量がふえるので、大量のブドウ糖を処理するためには急激にインスリンを分泌しなければなりません。それをくり返すうちに膵臓が疲れてしまい、やがてインスリンの働きが低下します。

便利さの追求から生じた運動不足は肥満につながります。肥満もインスリンの働きを悪くします。また、精神的なストレスを感じたときに分泌されるホルモンは、血糖値を上昇させる作用があり、ストレスそのものに膵臓のβ細胞が弱いのも原因です。

血糖値などが祠断の決め手になる

糖尿病は、自覚症状の出にくい病気なので、定期的に検査を受けることが大切です。決め手になる検査は、血糖値を調べる血液検査です。

まず空腹の状態での血糖値(空腹時血糖値)を調べ、その後75gのブドウ糖液を飲んで、2時間後にもう一度採血して(ブドウ糖液負荷検査)血糖値を調べます。

インスリンがきちんと働いていれば、血糖値は正常範囲内にもどりますが、下がりにくい場合は、糖尿病を発症していたり、予備軍であることが診断されます。

空腹時血糖値で126mg/dl以上、ブドウ糖液負荷検査で200mg/dl以上のどちらかひとつでもあてはまれぱ、糖尿病です。

尿の中の糖分を調べる尿検査は、手軽ですが、病気が軽い場合は検出されないこともあります。また、前日に暴飲暴食したりすると、糖尿病でなくても糖が出ることがあるので、正確な診断はできません。

そのままにしておくと生命にかかわる合併症になることも

血糖値の高い状態が続くと、臓器に糖分がしみ込んでダメージをあたえ、合併症をおこすことがあります。糖尿病の合併症のなかでも代表的なのが次の3つです。

  • 糖尿病性網膜症 網膜は、たくさんの血管から栄養を補給されています。高血糖の影響をうけると、網膜に出血がおこり、視力が低下したり、失明することもあります。
  • 糖尿病性腎症 高血糖で腎臓内部の毛細血管が傷つき、血液をろ過して尿に老廃物を排出する機能が低下します。
  • 糖尿病性神経障害 末梢神経が冒されて、手足のしびれやまひ、立ちくらみ、便通の異常、皮膚の潰瘍や壊死がおこります。 
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