ひざが痛む、変形性ひざ関節症を改善・予防

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変形性ひざ関節症はひざに痛みがあらわれるのが特徴

ひざが痛くなる原因で一般的なのが、変形性ひざ関節症です。ひざの関節が変形するためにおこる病気です。

ひざの関節は、日常生活の中で、立ったり座ったりする動作、曲げのばしなどがくり返され、酷使されています。長い間使い続けることで関節が老化し、変形するのが痛みの原因です。

変形性ひざ関節症の症状は、階段の昇り降りがつらい、体重をかけると力が入らずにカクンとなってしまう、ひざをのばしたり、長く立っているときなどに痛みを感じます。初期のうちは、歩き始めに痛み、歩いているうちにラクになってきます。

関節の変形が進むと、関節が動かしにくくなってきます。十分に曲げたりのばしたりできないので、正座がつらくなったりします。また、炎症をおこすと、関節に水がたまって腫れあがります。重症になると、体重のかからない、横になっている状態でも痛みを感じるようになります。

変形性ひざ関節症は50歳以上の女性に多い

ひざ関節は、太もものが大腿骨とすねの脛骨化の間にあって、前側にはひざの皿といわれる凱猷化かあります。大腿骨と脛骨の間には弾力のある関節軟骨があって、クッションの役割をしています。

この関節軟骨が、長年使われることによって弾力がなくなったり、すり減ったりして、骨に負担がかかるようになり、骨の変形や痛みがおこるようになります。

この病気は男性よりも女性に多くみられます。女性のひざ関節は男性にくらぺて小さいので、負担がかかりやすいのです。老化との関係も大きいので、50歳をこえると患者さんがふえる傾向があります。女性は男性の倍くらいで、60歳で8人に1人、70歳で4人に1人、80歳では2人に1人が発症しているといわれています。

加齢や肥満によりあらわれることが多い

この病気の主な原因は、老化と肥満です。長年の無理な運動や労働などでひざ関節を使いすぎたことや、骨組しょう症、太ももの筋力の低下、ひざの外反傾向(0脚)なども原因になります。

老化によって軟骨がすり減ることに加えて、大きなダメージを与えるのが肥満です。歩くとき、ひざにかかる重力は体重の2~3倍、階段は降りるときのほうが負担が大きく、6~7倍の重さになります。ですから、太っていれば、ひざにかかる負担もそれだけ大きくなり、病気になりやすく、また症状が悪化しやすくなります。

患者さんに太り気味な女性が多いのもこのためだと思われます。老化現象として避けられない部分もありますが、筋力を保持した上で肥満を解消すれば、病気の予防になり、悪化をある程度防ぐことができます。

ふだんから筋肉運動を習慣づけて、筋力を維持することが大切です。とくに太ももの大腿四頭筋や、ひざ関節の回りの筋肉をきたえるのが効果的です。痛みがあるときでも、体重をかけずに行う運動は有効です。

 

変形性ひざ関節症の検査と治療

変形性ひざ関節症の診断には、エックス線の検査が行われます。関節の軟骨がすり減っていることや、大腿骨と脛骨の間が狭まっていることなどが特徴です。

治療の中心は痛みをとる対症療法です。外用薬や内服薬の消炎鎮痛剤で炎症をおさえ、痛みをやわらげます。外用薬は湿布や塗り薬です。筋肉が緊張しているときは、筋弛緩剤も使います。

ひざに水がたまっている場合には、水をぬき、ヒアルロン酸などを関節注射することがあります。

痛みがおさまったら、筋力を強化する運動療法を始めます。

コラーゲン、グルコサミン、コンドロイチンとは?

変形性ひざ関節症の予防や治療に使われるサプリメントのコラーゲン、グルコサミン、コンドロイチンは、いずれも関節軟骨に含ま
れる成分です。

コラーゲンは、細胞と細胞をつなぎ、組織を形成する高たんぱく質のI種です。関節軟骨だけでなく、皮膚や骨、筋肉などに存在し
ています。

グルコサミンは、軟骨の成分の中でも水分を保つ機能に欠かせないものです。サプリメントの原料は、カニやエビの殼から抽出した
キチン質で、軟骨の老化や減少を防ぐ働きがあります。ただし、カニやエビなどのアレルギーがある人は使えません。

コンドロイチンは、軟骨の成分の30~40%を占めるもので、関節の弾力性となめらかな動きに欠かせません。サプリメントは、サメ
や牛の軟骨が原料になります。

筋肉をつける栄養素のたんぱく質、ミネラル、ビタミンをしっかりとる

毎食食ぺたい組み合わせ

ご飯+大豆製品+魚介類、野菜、海藻類

いちばん優先させたいのが、筋肉をつけることです。そのためには、新陳代謝がスムーズに行われるために必要な、たんぱく質、ビタミン、ミネラルをしっかりとることを意識しましょう。ごはんと大豆製品をペースに、魚、野菜、海藻のおかずを組み合わせた献立がおすすめです。乳製品など脂肪分の多い欧米型の食事を減らし、和食を中心に。

 

ひざに負担をかけないような生活に切り替える

  • 立つたまま、激しい運動をしない。レジスタンス運動も座った姿勢か横になって行う
  • 重たい荷物は持たない
  • 長時間の立ち仕事や歩行、正座はやめる
  • すり減っている靴ははかない
  • トイレは洋式に。和式トイレは避ける
  • 下肢の筋肉をおとさすにやせる。肥満はひざに負担をかけるもと
  • ひざに負担をかける靴(ハイヒールなど)ははかないようにする 

基本で改善がみられなければ、コラーゲンなどをプラスする

  • ・基本のサプリメント(下表)はしっかり摂ります。
  • ・新陳代謝の材料になるプロテイン、ビタミン、ミネラルをプラス。症状がなかなか改善しないときは、関節軟骨の成分であるコラーゲン、グルコサミン、コンドロイチンを含むサプリメントをさらにプラス。効果があるかどうかみきわめるためには、1~2か月くらいが目安。
基本サプリ 朝食時 昼食時 夕食
マルチビタミン
β-カロテンまたは
ミックスカロテン
   
ビタミンBコンプレックス  
ビタミンC  
ビタモンE    
マルチミネラル
プロテイン(粉末)  
EPA&DHA  
ファイバー
レシチン  
  • ●=1日のおすすめ量が1個のときは、この時間に摂る
  • ○=おすすめ量が複数個のときは、この時間にも摂る
  • △=子供は夕食時に摂るのが効果的

 

レジスタンス運動の時間や回数をぶやしていく

下半身、とくに太ももの筋肉を強化するためのレジスタンス運動(グリップ運動)をします。ひざに負担がかからないように、いすに座
ったり横になって行い、毎日続けます。痛みが軽くなってきたら、有酸素運動を始めます。最初は、ひざに体重がかからない水中ウォーキングがおすすめです。

●グリップ運動

いすに座り、足を軽く開き、枕を両ひざではさむ。枕を30秒ほどひざでしめつける。

毎日6時間以上の睡眠をとる

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